国立病院臨床検査技師協会近畿支部について
この会は、会員の知識と技能、地位、身分の向上と確保を期し、国立病院機構近畿グループ及び国立循環器 病研究センターにおける臨床検査の健全な発展に寄与することを目的とする。
支部長あいさつ
国臨協近畿支部 支部長 樋口 冨士夫
平成28年6月15日
平素は国臨協活動にご理解ご協力ありがとうございます。平成28年6月に第43回国臨協近畿支部総会を終え、皆さんからいただいた貴重なご意見を胸に今後の運用に当たっていきたいと思います。支部活動（事業）は支部規約に基づき、人材育成、機関誌等の発行、本部との交流、会員の交流、待遇・地位向上を中心に進められています。国臨協近畿支部の平成28年度事業方針は以下の通りです。１、医療面での質向上 １）精度管理の充実 ・生化学、血液、免疫検査の精度管理調査の実施 ・精度管理調査の拡大 ・精度管理研修会 ２）臨床検査標準化推進 ・ISO15189対応準備 ・共用基準範囲の普及 ３）チーム医療と業務拡大の推進２、人材育成 １）基礎研修会の継続 ２）学術研修会、実技研修会の充実
・一般、血液研修会 ・超音波研修会３、本部活動との連携 情報提供と連携強化４、近畿グループ医療担当臨床検査専門職、技師長協議会との連携 １）臨床検査専門職との連携
２）技師長協議会との連携 各種研修会の共催、情報の共有化 ５、情報発信の推進 １）支部会員MLの有効利用 ２）支部HPのリニューアルと有効利用 ３）学術委員・RA活動の推進 ４）施設間の情報共有 ・臨床検査相談コーナー（室）の推進等【事業方針】 国立病院機構の第３期中期計画において、『国民に対して提供するサービスその他業務の質の向上に関する目標を達成するためにとるべき措置』として患者の目線に立った医療の提供、安心・安全・質の高い医療の提供、質の高い医療従事者の育成・確保、医療政策の貢献、地域医療への貢献等が掲示されています。支部事業も機構の中期計画に留意して進めていきます。１．医療面での質向上では検査データの保障・基本である精度管理調査を実施、例年のものに加えて会員より要望のあった精度管理調査を拡大し、研修会を行います。診療報酬に結び付いたISO15189を含めた検査の標準化、質の高い効率的な医療提供体制のための共用基準範囲の普及を推進します。また法改正による診療補助としての検体採取等が拡大したことによる診療への参画に関しても情報を収集して発信していきたいです。２．人材育成に関しては、最重要課題として取り組んでいきたいと考えており、若手技師への基礎研修は今後も継続していき、拡充としては超音波検査研修が上がっています。指導者的な立場になる人材育成や認定技師育成に関しての技術の習得においては、形態学を含め単発的な研修ではなく、スパンの長い研修が必要であると考えています。血液一般検査研修会は、講習を受けるだけではなく次の講習会を担っていく、いわゆる指導者の訓練を含めて進めてきました。このことで分野でのネットワーク形成ができることが大切であり、教え教わることにより機構における自分の役割を認識するようになり、組織への愛着が生まれるのではと考えています。３．本部活動との連携はアンケート調査も含め、本部事業の動向に留意して進めていきます。４．専門職、技師長協議会との連携は情報共有や研修会の役割分担など協議して進めていきます。５．情報発信の推進はまず支部会員MLの有効利用があげられ、情報共有・意見交換の場であるコミュニケーションツール（サイボウズ）として国臨協近畿支部会員MLを立ち上げています。身近な国臨協をモットーにいろんなことが話し合える環境づくりとして企画した「今月のRA」は続けていきます。 会員ＭＬ、支部報、各種研修会は学術委員やＲＡの協力を得ながら進めていますが人材育成の観点からも学術委員やＲＡの協力はますます高まると思われます。 支部ホームページはリニューアル後、会員へより有益な情報を閲覧しやすく提供して広報としての役目を充実させていきます。 臨床検査相談コーナー（室）の本部アンケートから近畿の進捗状況の発信や各施設の特色ある広報などを情報共有して有用な点を各施設で活かせればと考えています。そのためにも、各施設の情報提供にご協力をいただきたいです。 事業遂行のために、役員一同、活発に議論を行い、研修会や支部ホームページ・近畿支部会員ML、支部報発行等が会員に有益になるように、運用に臨んでまいります。今後とも、会員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。